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議員提出議案の詳細情報

発議案第10号 混合診療に関する意見書

番号
発議案第10号
議決年月日
平成16年12月15日
議決結果
原案可決

内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣

 混合診療に関する意見書

 国民皆保険制度の崩壊を招く政府の規制改革・民間開放推進会議が進める混合診療の全面解禁をしないようにしていただきたい。

理由
 政府は、現在、治療の範囲を広げて、患者の自由な選択にゆだねるべきと、原則禁止されている混合診療について全面解禁をしようとしている。
 しかし、真の目的は、経済財政諮問会議が公的支出の縮小を、また、規制改革・民開放推進会議が私的医療保険の拡大を図ることにある。
 混合診療が全面解禁されれば、安全性や有効性に疑問のある治療法が広がるばかりでなく、医学・医療の進歩により保険診療に導入すべき新技術が、自費診療として保険適用外におかれ続けて患者の負担増を招き、裕福な層しか医療の進歩を享受できない「いのちの不平等」を生むおそれがある。
 さらには、公的医療保険の縮小につながり、ついには、世界保健機関(WHO)が世界一と評価した我が国の医療保険制度が崩壊の危機に陥る。
 本来、保険対象外の治療に安全かつ有効性が認められれば、迅速に保険適用し、混合診療を全面解禁する方法ではなく、一定のルールの下で特定療養費制度の拡充、高度先進医療の承認等で対応すべきである。
 よって、国においては、国民の立場に立ち、「いつでも、どこでも、だれでも」安心して良質な医療を受けられる国民皆保険制度を守り、混合診療の全面解禁は断じて行わないよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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