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議員提出議案の詳細情報

発議案第8号 国際リニアコライダー(ILC)の国内誘致を求める意見書

番号
発議案第8号
議決年月日
平成29年12月11日
議決結果
原案可決

添付ファイル

内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、文部科学大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、内閣府特命担当大臣(科学技術政策)

 国際リニアコライダー(ILC)の国内誘致を求める意見書

 国際リニアコライダー(ILC)の日本への誘致実現のため、ILCの国内誘致の是非の政府判断までのプロセス等について具体的に明示するとともに、資金の分担や研究参加に関する国際調整などを速やかに進め、国内誘致の方針を早期に決定するよう強く要望する。

 理由
 ILCは、宇宙誕生や質量の起源など、人類の求める謎を究明する研究施設であり、日本が世界に、そして人類に対して大きく貢献することのできる施設である。
 また、このILCは、基礎科学の研究に飛躍的発展をもたらすとともに、世界最先端の研究を行う多くの人材が定着・交流する国際科学技術イノベーション拠点の形成や、精密実験を支える先端産業の集積にもつながるとともに、高度な技術力に基づくものづくり産業の成長発展に大きく寄与し、科学技術創造立国の実現や日本再興、地方創生にも資するものである。
 ILCの国内誘致に向けては、建設候補地の北上高地を抱える我が県を中心に、研究者・自治体・民間団体等が一体となって取り組んできたところであり、文部科学省においても平成26年5月にILCに関する有識者会議を設置して検討を進めるなど、国においての議論も活発化している。
 しかしながら、ILCの誘致については、莫大な建設費用が大きな課題となっており、国において慎重な検討が進められてきたが、今年11月にカナダで開かれた国際将来加速器委員会(ICFA)において、初期コストを抑え、施設を段階的に建設する、いわゆる「ステージング」が正式に了承されたことにより、コスト面の課題の解消につながり、誘致実現に大きく前進するものと期待される。
 よって、国においては、ILCの日本への誘致実現のため、ILCの国内誘致の是非の政府判断までのプロセス等について具体的に明示するとともに、資金の分担や研究参加に関する国際調整などを速やかに進め、国内誘致の方針を早期に決定するよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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