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議員提出議案の詳細情報

発議案第6号 森林所有者の所得向上と国産木材の需要拡大、安定供給に向けた更なる取組を求める意見書

番号
発議案第6号
議決年月日
令和3年7月6日
議決結果
原案可決

添付ファイル

内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、農林水産大臣、内閣官房長官

 森林所有者の所得向上と国産木材の需要拡大、安定供給に向けた更なる取組を求める意見書

 森林所有者の所得向上と国産木材の需要拡大、安定供給を図るための施策を確実に実施するよう強く要望する。

理由
 令和2年のスギの国産材立木価格は平成2年対比で2割、丸太価格は5割と大幅に価格が下落しており、森林所有者の所得向上対策が喫緊の課題となっている。
 本県の令和2年度上半期(4〜9月)スギ原木価格は前年同期に比べて約20%下落したほか、4〜8月の5か月間の販売量が前年同月比で約27%減少するなど、木材価格等に新型コロナウイルス感染症の影響が生じている。
 一方で、北米における住宅着工数の増加、中国の木材需要拡大、世界的なコンテナ不足による運送コストの増大等により、輸入製材品が不足し、製材品価格が高騰する、いわゆる「ウッドショック」が全国的な問題として深刻化している。
 今後、今回のウッドショックのような急激な木材需給の変動が生じた場合、輸入木材を使用していた工務店等が、国産木材利用に切り替えることとなれば、国産木材の需要拡大に繋がることから、木材の安定供給体制の強化が必要と考える。
 よって、国においては、森林所有者の所得向上と国産木材の需要拡大、安定供給を図るため、次の施策を講ずるよう強く要望する。

1 森林所有者が意欲をもって事業を継続できるよう、原木価格の安定化に向けた制度を創設するなど的確な支援策を講ずるとともに、森林資源の循環利用を推進し、林業の成長産業化を強化すること。
2 スギやアカマツの直径40センチメートルを超える大径材を有効利用した新製品開発等の利用促進策を講ずること。
3 国産木材利用の意義や魅力の周知・啓発の取組を強化するとともに、木育指導者の育成・確保に向けた施策等を推進すること。
4 輸入木材の供給不足に対応した緊急的な対策を講ずるとともに、中長期的に国産木材の安定供給への対策を強化すること。
5 国産木材を活用し、JAS製材、KD(人工乾燥)材、集成材等を安定的に供給できる体制の整備への支援を行うこと。
6 JAS製品の利用拡大に向けた、JAS認証工場の育成、認証取得の支援を行うこと。

 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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