発議案第4号 改造エアガン対策の強化を求める意見書
議決日:平成17年12月12日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、経済産業大臣、国家公安委員長
改造エアガン対策の強化を求める意見書
国民の安全を確保するため、改造エアガンによる事件の再発防止に全力で取り組まれたい。
理由
本年、通りすがりの者や対向車両などに対して改造エアガンにより発砲するという事件が相次いで発生し、大きな社会問題となった。
エアソフトガン自体は違法ではなく、その所持も違法ではないが、改造により威力を増すことによって、違法で危険な凶器ともなる。
警察庁は、事件の続発を受けて、10月11日、各都道府県警察に対し、改造エアガンに対する取り締まりの強化等を通達しているが、単に警察による取り締まりの強化のみならず、関連する業界団体による自主規制の強化、販売店等への指導強化など、関係省庁の多角的、総合的な対策が必要である。
よって、国においては、改造エアガンによる事件の再発を防止するため、下記事項を実施するよう、強く要望する。
1 インターネットを通じて、改造エアガンそのものや改造のための部品入手、さらには改造方法などの情報の入手が容易になっていることから、サイバーパトロール等を徹底して実態を把握し、改造エアガンはもとより、改造用の部品の製造、所持、販売等の取り締まり等を強化すること。
2 前項に関連して、プロバイダーやサイト運営者に対し、改造エアガンの出品や情報提供に関する自主規制を促すこと。
3 玩具としてのエアソフトガンを扱っている業界団体等に、改造防止のための自主規制などを行うよう求めること。
4 青少年への影響を考え、改造エアガンの危険性等に関する広報を行うこと。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。