発議案第8号 地域医療の確保を求める決議
議決日:平成17年12月12日
議決結果:原案可決
地域医療の確保を求める決議
近年、少子高齢化の進展、医療技術の進歩及び医療ニーズの多様化など医療を取り巻く環境の変化を背景に、国において医療提供体制などの制度改革が進められている中、本県においては、医師の不足や医師の地域偏在及び診療科ごとの偏在などが顕著となっており、地域医療の確保や病院運営をめぐる環境が一段と厳しさを増している。
また、次期医療法改正に向けた検討では、住民や患者の視点を尊重し、地域内の医療機関相互の連携の下で、患者の病状に応じた適切な医療サービスが切れ目なく提供されるよう、地域で完結する医療提供体制の構築の方向性が打ち出されているところである。
これらのことを踏まえ、今後、本県において、県民の医療を確保していくためには、地域全体で住民や患者を支える医療提供体制を構築し、病院や診療所などの医療機関相互が、これまで以上に機能分担と連携を図り、適切な医療サービスを地域住民に提供していくとともに、福祉とのネットワークの形成にも取り組んでいくことが極めて重要である。
よって、本県議会は、県民が安心して医療サービスを受けられるよう、地域で完結する医療提供体制の構築に向けた速やかな取り組みを求めるとともに、現在、進められている県立病院改革の実施に当たっても、こうした医療をめぐる環境の変化などにも留意しながら、地域における医療機関相互、更には介護施設などとの連携を十分に図りながら、地域医療の確保に努めるよう求めるものである。
以上のとおり決議する。
平成17年12月12日
岩手県議会