発議案第9号 日本映画への字幕付与を求める意見書
議決日:平成20年7月7日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣
日本映画への字幕付与を求める意見書
ユニバーサル社会をめざすため、「情報バリアフリー」の一環として、日本映画への字幕付与等について、特段の措置を講ずるよう強く要望する。
理由
現在、テレビ番組への日本語の字幕付与は、総務省(旧郵政省)の作成した指針や財政的支援によって急速に普及し、字幕付与可能な番組のほぼ100%に字幕が付けられるという状況である。
一方、国内で上映される映画のうち外国映画についてはほとんど字幕が付いているが、日本映画の場合は特別なものを除いて字幕が付いていない現状である。聴覚障がい者が日本映画を楽しめるよう、全ての映画に字幕を付与することや、台詞だけでなく電話の呼び出し音、動物の声、車の警笛など画面に現れない音声情報の文字視覚化が望まれる。
よって、国においては、ユニバーサル社会を構築するため、次の事項について、特段の措置を講ずるよう強く要望する。
1 情報バリアフリー化のため、日本映画や日本語映像ソフトコンテンツへの字幕付与の取組を促進すること。
2 誰にでも理解できる字幕付与が行えるよう一定の規格・規定を定めたガイドラインを策定すること。
3 日本映画への字幕付与が進むよう、財政的支援措置を講じること。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。