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議員提出議案

詳細情報

件名

発議案第10号 子宮頸がん予防ワクチンの早期承認等を求める意見書

本会議議決結果

議決日:平成20年7月7日
議決結果:原案可決

内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣

 子宮頸がん予防ワクチンの早期承認等を求める意見書

 子宮頸がんの予防・早期発見のための取組等を推進するための措置を、早急に講ずるよう強く要望する。

理由
 子宮頸がんの死亡率は高く、毎年約8,000人が子宮頸がんと診断され、約2,500人が亡くなっている。
 子宮頸がんには、他のがんにない特徴があり、一つは、発症年齢が低いということが挙げられ、子宮頸がんの発症年齢層のピークは年々低年齢化し、若い女性の子宮頸がんが急増している。
 もう一つは、子宮頸がんの原因のほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染であるということである。女性の8割近くが一生のうちにHPVに感染するものの全て子宮頸がんを発症するわけではなく、持続感染により発症するといわれている。現在、このHPV感染を予防するワクチンの研究開発が進み、2006年6月に米国を初め80カ国以上の国で承認されており、子宮頸がんはいわば「予防可能ながん」ということになる。
 しかし、日本ではこの予防ワクチンがまだ承認されておらず、わが国においても予防ワクチンへの期待は高まっている。
 よって、国においては、子宮頸がんの予防・早期発見のための取組を推進するため、次の事項について早急に講ずるよう強く要望する。

1 子宮頸がん予防ワクチンの早期承認に向け審査を進めること。
 なお、審査にあたっては、安全性を十分確認すること。
2 子宮頸がん予防ワクチンが承認された後は、接種への助成を行うこと。
3 日本におけるワクチンの開発、製造、接種のあり方に関して、世界の動向等も考慮し検討を進め、必要な対応を行うこと。

 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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