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議員提出議案

詳細情報

件名

発議案第12号 ひきこもり対策を求める意見書

本会議議決結果

議決日:平成20年7月7日
議決結果:原案可決

内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣

 ひきこもり対策を求める意見書

 ひきこもり問題の早期解決のため、ひきこもりに苦しむ本人や家族を支援するための法整備を行うとともに、ひきこもりに関する具体的かつ総合的な施策を講ずるよう強く要望する。

理由
 ひきこもりは、全国で推定100万人以上存在していると言われ、家族や本人の苦しみが長期に及び、深刻な社会問題となっている。挫折体験や特定の性格傾向、家庭環境等にその原因があると言われるが、必ずしも明らかではない。場合によっては、自室に閉じこもり、強迫症状や対人恐怖症状を示し、家庭内暴力や自殺行為に及ぶこともある。
 しかし、ひきこもりは、従来から精神的健康の問題としてとらえられ、その対応や援助について、ひきこもりをめぐる地域精神保健活動のガイドライン等において示されているにすぎず、その支援には限界がある。
 本県では、保健所や精神保健センターにおいて、専門相談窓口の設置や家庭訪問等による支援、日中の居場所づくり、支援者の研修会の開催を通じて、ひきこもり者及び家族への支援を強化するとともに、併せて民間団体との協力のもと地域社会の理解やひきこもり者の社会参加を促進するための対策に取り組んでいるが、ひきこもりに対する適切な支援方法が確立されていない現状では、問題の根本的な解決に至ることは容易ではない。
 よって、国においては、ひきこもり問題の早期解決のため、ひきこもりに苦しむ本人や家族を支援するための法整備並びに具体的な施策に対する専門的・技術的支援及び財政的支援を行うよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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