発議案第6号 イラク多国籍軍への自衛隊の参加に反対し、速やかな撤退を求める意見書
議決日:平成16年7月5日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、防衛庁長官
イラク多国籍軍への自衛隊の参加に反対し、速やかな撤退を求める意見書
イラク多国籍軍への自衛隊の参加を中止し、イラクから速やかに撤退させるよう強く要望する。
理由
小泉内閣は、先般、イラク多国籍軍への自衛隊参加を決定した。多国籍軍への自衛隊の参加は、日本国憲法を正面から蹂躙するものである。これまで政府でさえ、国連軍(多国籍軍)の任務・目的が武力行使を伴う場合には、自衛隊の参加は憲法上許されないと述べてきた。政府は、自衛隊の独自の指揮権が日本にあるから憲法に反しないとしているが、多国籍軍が統一した指揮下にあることは、国連安保理決議などからも明らかである。
イラク問題の前向きの打開にとっても、日本の憲法の基本原則に照らしても、このように重大な問題をはらむ決定を、まずアメリカにだけ公約し、国会の審議もなく、国民に説明もせずに強行することは絶対に許されない。
よって、国においては、イラク多国籍軍への自衛隊の参加を中止し、イラクから速やかに撤退させるよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。