発議案第11号 治水対策の充実を求める意見書
議決日:平成27年10月20日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、国土交通大臣
治水対策の充実を求める意見書
今後も起こり得る豪雨災害に対応するため、治水対策の充実を図るよう強く要望する。
理由
近年、異常気象による局地的な豪雨により河川が氾濫し、尊い人命が失われるという事態が全国各地で頻発している。
本年9月に発生した関東・東北豪雨では、茨城県常総市において、市内を流れる一級河川の鬼怒川が氾濫し堤防が決壊するなど、茨城県、栃木県及び宮城県を中心に大規模な水害が発生し、多くの死者・負傷者や、3,900棟余りの家屋の全半壊などの甚大な被害が発生した。
本県においても、平成25年8月の豪雨災害により、県央部を中心に甚大な被害が出るなど、いつどこで大規模な豪雨災害が発生しても不思議ではない状況の中で、治水対策は喫緊の課題となっている。
特に、県央や県南の内陸部の降雨は、中小河川を通じて一級河川である北上川に流入するため、本県の北上川下流域においては古くから洪水被害に悩まされてきており、これまで国による北上川堤防の整備や遊水地事業が進められてきたものの、今後想定される大規模な豪雨災害に対応できる状況ではなく、堤防の強化や無堤防地域の解消、河道掘削など早期の対策が求められている。
よって、国においては、今後も起こり得る豪雨災害に対応するため、次の措置を講ずるよう強く要望する。
1 治水安全度の向上のため、北上川を始めとした国管理河川、県管理河川及び市町村管理河川の改修に必要な事業費を確保すること。
2 自治体が行う水防対策に必要な財政措置を大幅に拡充すること。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。