発議案第12号 農産物検査制度の見直しを求める意見書
議決日:平成28年3月24日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、農林水産大臣、内閣官房長官、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)
農産物検査制度の見直しを求める意見書
農産物検査法に基づく農産物検査について、生産・消費の実態を踏まえた見直しを図るよう強く要望する。
理由
農産物検査法は、農産物の公正かつ円滑な取引とその品質の改善とを助長し、あわせて農家経済の発展と農産物消費の合理化とに寄与することを目的として、戦後の昭和26年に制定され、生産者、消費者双方にとって重要な役割を担ってきた。
しかし、現在では、米の流通は自由化され、生産者から消費者への直送販売を始め、あらゆる形態で販売される時代となり、また、消費形態も家庭用は減少し、業務用が半数を超えている。
一方、生産現場においては、収穫から乾燥調製まで機械化が進み、被害粒等が混入している米であっても、進歩した選別機で取り除くことにより1等米として仕上げて出荷されているなど、米の流通や生産の実態は時代とともに大きく変化している。
よって、国においては、農産物検査法に基づく農産物検査について、生産・消費の実態を踏まえた見直しを図るよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。