発議案第6号 北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた推薦を求める意見書
議決日:平成28年7月6日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、文部科学大臣、文化庁長官
北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた推薦を求める意見書
北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録早期実現に向け、文化審議会において、平成28年度のユネスコ推薦候補に決定するよう要望する。
理由
北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道、青森県、秋田県及び岩手県に所在する17遺跡を構成資産とし、世界遺産登録を目指している。
縄文文化は、日本列島の多様性に富む生態系を巧みに利用することで定住を達成し、協調的な社会が1万年以上にわたって発展した、人類史上極めて稀有な先史文化であり、日本文化の基層をなすものである。
北海道・北東北には、我が国の歴史を知る上で欠かすことのできない縄文文化の重要な国指定文化財が多数所在し、良好な状態で保存及び活用されている。また、世界自然遺産である白神山地や知床に見られるように豊かな自然に恵まれ、自然とともに生きた縄文の人々の環境を体感できるととともに、先人の暮らしの知恵や工夫が今もなお継承されている地域でもある。
平成21年1月の世界遺産暫定一覧表記載以来、4道県と関係市町が連携し、文化庁の指導のもとユネスコへの推薦準備を進めてきた。
よって、国においては、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録早期実現に向け、文化審議会において、平成28年度のユネスコ推薦候補に決定するよう要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。