発議案第5号 学校におけるトイレ洋式化等の環境整備の促進を求める意見書
議決日:平成29年12月11日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、内閣官房長官
学校におけるトイレ洋式化等の環境整備の促進を求める意見書
学校におけるトイレ洋式化等の環境整備を促進するため、財政措置の更なる拡充等を講ずるよう強く要望する。
理由
学校のトイレの多くは和式が多いうえに老朽化が進んでおり、全国の学校におけるトイレの洋式化率については、公立小中学校が43.3パーセント、都道府県立高等学校では35.8パーセント、本県の県立高等学校は34.3パーセントに留まっている状況にある。
家庭や他の公共施設におけるトイレは洋式が一般的になっていることもあり、和式トイレが多い学校では用を足したくないとの声も多く聞かれ、健康面や精神面に問題が生じることも懸念されることから、未来を担う児童・生徒たちが安心・快適に学校生活が送れるよう、早急なトイレの洋式化が望まれている。
また、衛生面を考慮すると、洋式化と併せて、モップや雑巾による乾式清掃ができるよう、床を塩化ビニール等に整備する必要がある。
さらに、学校は大規模災害時に避難所としての役割を期待されていることから、高齢者や障がい者の利用にも配慮するため、トイレの洋式化や多機能トイレの設置など、早急な改善が求められている。
よって、国においては、学校におけるトイレ洋式化等の環境整備を促進するため、次の措置を講ずるよう強く要望する。
1 公立学校のトイレ改修について、十分な補助金予算額の確保に加え現行の補助制度の拡充を図るなど、国において必要な財源措置を講ずること。
2 心身の障がいや性同一性障がい等の生徒の利用のほか、災害時における避難所として、高齢者や妊婦等の利用のための多機能トイレの整備に当たっては、国において必要な財源措置を講ずること。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。