発議案第12号 北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた推薦を求める意見書
議決日:平成30年3月20日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣、文化庁長官
北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた推薦を求める意見書
北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録早期実現に向け、文化審議会において、平成30年度のユネスコへの推薦候補に決定するよう強く要望する。
理由
北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道、青森県、秋田県及び岩手県に所在する17遺跡を構成資産とし、世界遺産登録を目指している。
縄文文化は、日本列島の多様な生態系を巧みに利用しながら定住し、自然と一体となって協調的な社会を1万年以上にわたって継続した、人類史上極めて稀有な先史文化であると評価されている。
中でも北海道・北東北は、世界自然遺産の白神山地をはじめ、豊かな自然に恵まれ、その中で育まれた史跡が多数存在し、良好な状態で保存活用されている。また、民俗調査などによって明らかになっているように、縄文の人々の知恵や工夫が最も色濃く残る地域でもある。
北海道・北東北の4道県と関係市町は、北海道・北東北の縄文遺跡群として、平成21年1月の世界遺産暫定一覧表記載以来文化庁の指導のもとユネスコへの推薦に向けて準備を進めてきた。
よって、国においては、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録早期実現に向け、文化審議会において、平成30年度のユネスコへの推薦候補に決定するよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。