発議案第2号 日米合同委員会の合意に沿わない在日米軍による低空飛行訓練について中止を求める意見書
議決日:平成30年7月5日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、内閣官房長官
日米合同委員会の合意に沿わない在日米軍による低空飛行訓練について中止を求める意見書
県民に大きな不安を与えるとともに、重大な事故につながりかねない日米合同委員会の合意に沿わない在日米軍による低空飛行訓練について、中止するよう強く要望する。
理由
去る4月2日、インターネットの動画投稿サイトにおいて、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が本県一戸町の高森高原風力発電所付近などの上空を低空飛行したとみられる映像が公開され、同基地は当該航空機による飛行には米軍の飛行高度の最低基準である高度500フィートを下回っていた部分があったと公表した。
本県では、これまでに米軍F16戦闘機による墜落事故が、昭和63年9月には当時の川井村において、平成11年1月には釜石市において発生しており、県民に多大な不安と衝撃を与えた。
在日米軍による低空飛行訓練については、平成11年1月14日の日米合同委員会における合意により、低空飛行訓練を実施する際に安全性を最大限確保するとともに、低空飛行訓練が日本の地元住民に与える影響を最小限にするとし、最低高度基準を適用することとされているが、今回の低空飛行訓練は、この合意内容に沿わないものであり、ドクターヘリ等の安全運航に対する影響が懸念されるとともに、県民に再び不安を与えるものである。
よって、国においては、県民に大きな不安を与えるとともに、重大な事故につながりかねない日米合同委員会の合意に沿わない在日米軍による低空飛行訓練について、中止するよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。