発議案第9号 スポーツの信頼回復と競技力の向上を求める意見書
議決日:平成30年10月1日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣、内閣官房長官、スポーツ庁長官
スポーツの信頼回復と競技力の向上を求める意見書
各スポーツ団体のガバナンス機能の強化のための取組を支援し、スポーツの信頼回復と競技力の向上を一層図ることを強く求める。
理由
近年、競技スポーツにおける日本選手の活躍は目覚ましく、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での活躍も大いに期待されるところである。
しかしながら、一方で、各種スポーツの全国組織における不適切な事案や不祥事が頻発し、国民に大きな不信感を与えている。
平成28年に本県で開催された希望郷いわて国体では、ボクシング競技において本県の選手が不可解な敗戦を喫し、判定に対して一般社団法人日本ボクシング連盟による関与があったのではないかという指摘があり、県民は当該連盟に対して憤りを感じているところである。
また、公益財団法人日本体操協会におけるパワハラ問題等、スポーツ団体のガバナンスの欠如が引き起こしていると思われる事案が立て続けに発生するなど、看過できない大きな問題となっている。
このことは、純粋に競技力向上を目指す若い選手の信頼を失い、有望な選手の芽をつぶすことにつながるだけでなく、国民のスポーツに対する理解も失うことになりかねず、国として早急な対策が必要と考える。
ラグビーワールドカップ2019TMや東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が間近に迫る今こそ、改めてスポーツ界全体でスポーツの持つ意義や役割を再確認し、国民の理解と支持を得ていくことが重要である。
よって、国においては、各スポーツ団体のガバナンス機能の強化のための取組を支援し、スポーツの信頼回復と競技力の向上を一層図ることを強く求める。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。