発議案第10号 バイオマス燃料の普及促進に関する意見書
議決日:平成19年7月4日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、環境大臣
バイオマス燃料の普及促進に関する意見書
バイオマス燃料を普及促進させるため、特段の措置を講じられたい。
理由
国は、バイオマスの総合的な利活用により持続可能な社会の実現を目指す「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定し、バイオマス燃料の実用化に向けた取組みを進めている。バイオマス燃料の利活用は産業の振興、農山漁村の活性化、エネルギー供給、環境問題の緩和等の多面的な役割を果たすものである。
しかし、バイオマス燃料はエネルギーへの変換効率や収集・輸送のためのコストなどが制約となり、十分な活用がされていない。一方、我が県は、農林水産業、畜産業が盛んなため、バイオマス原料が豊富に存在する地域でありながら、農村部においては、政府の減反政策、後継者減少など、多くの課題を抱えているのが現状である。また、バイオマス燃料の普及促進に当たっては、自治体の取組みでは限界があり、政策誘導を含めた国の強力な施策推進が求められている。
よって、国においては、バイオマス燃料を普及促進させるため、次の事項について特段の措置を講じられるよう強く要望する。
1 バイオマス燃料の実用化に向けた米を含むエネルギー作物の研究開発を促進すること。
2 休耕田や耕作放棄地等でのエネルギー作物の栽培を促進すること。
3 自治体及び団体が行うバイオマス燃料の普及促進への様々な取組みに対する支援策を講ずること。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。