発議案第7号 警察に対する信頼の回復を求める決議
議決日:平成21年10月23日
議決結果:原案可決
警察に対する信頼の回復を求める決議
昨年、知事部局及び教育委員会において、不適正な事務処理の実態が明らかになり、全庁的な調査とその調査結果の報告が行われたところであるが、県警察本部も不適正な事務処理に関して、昨年12月に調査結果の報告を行ったところである。
その後、県警察本部は、新たに不適正な事務処理の疑いがある取引を把握したこと、本年3月の会計検査院の検査で不適正な事務処理が認められたことなどを理由に、再調査を行い、最終的な調査報告を行ったところだが、その結果、昨年12月に報告された額の約7倍に及ぶ不適正な事務処理の支出や全所属における不適正な事務処理の存在が確認され、特にも私的流用があったことなどが明らかになったところである。
県警察本部においては、これまで約半年に及ぶ調査の間、調査中であることを理由に、県議会をはじめ県民等に対する適切な説明は行わず、県民等の不信感を深めたことは、極めて遺憾である。さらに最終報告を前に、職員が公金の詐取により逮捕される最悪の事態が発生し、県警察に対する県民の信頼を著しく損ねる結果となったことは、組織としての公金を扱う基本的な認識欠如と幹部職員の管理・監督の怠慢と言わざるを得ない。
今回の事案を受け、県警察本部は猛省すべきであり、その全容を明らかにするとともに、かかる事態に至った原因の究明と根絶のため、職員の法令遵守の徹底や厳正な処分により職員の意識改革と公務員倫理の確立を図り、監査体制を強化するなど改善・再発防止策に万全の措置を講ずる必要がある。
今後の不適正支出の返還等に当たっても、県民等の新たな疑念や不信を招かぬよう、誠実かつ徹底的に説明責任を果たしながら、職員一人ひとりが今回の事案を自戒するとともに全職員が一体となって、速やかに県警察に対する県民等の信頼回復に全力を挙げることを強く要請するものである。
上記のとおり決議する。