発議案第5号 コロナ禍による米価下落に対し緊急対策を求める意見書
議決日:令和3年10月13日
議決結果:原案可決
意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、農林水産大臣
コロナ禍による米価下落に対し緊急対策を求める意見書
コロナ禍により危惧される米価下落に歯止めをかけ、米の需給環境を改善し、農業者の経営と地域経済を守るための対策を実現するよう強く要望する。
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外食需要の減少などにより、国産米の過剰な在庫が生じているため、米価が下落し、生産者は苦境に立たされている。
主食用米の生産を調整するため、飼料用米等への作付支援の拡充等の取組が国、都道府県、市町村において行われているものの、全国農業協同組合連合会岩手県本部の令和3年産米概算金価格は60kgあたり前年より2,300円から2,600円の引き下げとなり、令和3年産米の米価の大幅な下落が危惧されている。
このままでは、生産者が米作りから撤退することにつながりかねず、安定的な食料供給を維持することは困難となる。
このため、政府による過剰在庫の緊急買入れにより生活困窮者等への食料支援を行うなど、従来の政策的枠組みにとらわれない対策を実施し、生産者を支援することが求められている。
よって、国においては、コロナ禍により危惧される米価下落に歯止めをかけ、米の需給環境を改善し、生産者の経営と地域経済を守るため、過剰在庫分を政府が緊急買入れし、コロナ禍などによる生活困窮者への食料支援や海外援助などで活用すること等により米の需給環境を改善するよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。