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議員提出議案

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件名

発議案第6号 米価下落対策並びに米政策等に関する意見書

本会議議決結果

議決日:令和3年10月13日
議決結果:原案可決

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内容

意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、農林水産大臣、内閣官房長官

 米価下落対策並びに米政策等に関する意見書

 米の需給バランスの安定化を図るため、過剰在庫の解消や備蓄米の運営改善のほか、米の需要を促進・拡大するための積極的な対策を講ずるとともに、コロナ禍の影響を精査し、米生産者の経営安定に向けた政策等に取り組むよう、強く要望する。

理由
 令和3年産米について、全国的にJA概算金等が大幅に下落し、生産現場に動揺が広がっている。米農家にとって、今回の米価の下げ幅は想定を上回るおそれがあり、営農意欲を損失し、今後離農が進むことが懸念される。
 昨今、米の消費量が減少する中、昨年より続くコロナ禍で外食向け業務用米の需要が減少し、それにより民間在庫も増加する等、先行きが不透明な状況となっている。
 国は消費拡大、作付転換等、米の需給対策に取り組んでいるが、現状としては十分な改善には至っていない。
 我が国の食料安全保障の観点からも、生産者の意欲を損なうことなく、安定的な米価のもとで所得確保に努めることができるよう、あらゆる政策を総動員する必要がある。
 よって、国においては、米の需給バランスの安定化を図るため、過剰在庫の解消や備蓄米の運営改善のほか、米の需要を促進・拡大するための積極的な対策を講ずるとともに、コロナ禍の影響を精査し、米生産者の経営安定に向けた次の政策等に取り組むよう強く要望する。

1 米政策について、公平公正な議論のもと検証を行い、恒久的な制度の構築と十分な予算確保について検討すること。
2 令和3年産米の豊作及び新型コロナウイルスの影響による需要の減少に鑑み、輸出の強化等的確な対策を講じ、需要環境の改善に努めること。
3 作付転換に支障を来さないよう、水田活用の直接支払交付金について、より十分な予算を確保すること。
4 国の収入減少影響緩和交付金(ナラシ対策)の早期支払い及び収入保険に係る十分な予算確保と補填金の早期交付を行うこと。

 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

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