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議員提出議案

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件名

発議案第4号 平泉の世界遺産を守り、岩手の宝として世界に意義を広め、後世に伝えるため、県民一丸となって取り組む決議

本会議議決結果

議決日:平成23年8月11日
議決結果:原案可決

内容

 平泉の世界遺産を守り、岩手の宝として世界に意義を広め、後世に伝えるため、県民一丸となって取り組む決議

 「平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園および考古学的遺跡群」(以下、平泉の文化遺産)は2011年6月26日、パリで開かれた第35回ユネスコ世界遺産会議において世界遺産への登録が決定された。
 この平泉の文化遺産は、奥州藤原氏の祖、初代清衡が、戦いの日々の末に焦土と化したみちのくに、平和と平等、自立の思想を打ち立て、その思いを引き継いだ基衡、秀衡らによって建立されてきた寺院などによって構成されている。
 悲しみの絶望から立ち上がり、争いのない平和な社会の建設と生きとしいけるものすべての平等、みちのくへの強い思いは、この地に生きる我々の希望の標として、勤勉で互譲の精神にあふれた佇まいとして現代にも生き続けている。
 この平泉の文化遺産が世界遺産として登録されたことは、同時に、先人が守ってきたこの文化遺産の意味と意義を深く理解して、守り育て、それを世界へと広め、後世に伝えていく義務を改めて明確にしたものといえる。
 一方で世界に目を転じると、いまだ各地で戦禍はやまず、そして互いの価値を認め合う平等な社会の実現には至っていない。
 世界に誇る平泉の文化遺産とその源となる思想は、この混迷した時代にこそ必要なものであり、初代清衡公の未完の思いは後世の我々に託されたバトンである。
 世界遺産登録を契機として、平泉の文化遺産を守り、岩手の宝として世界に意義を広め、後世に伝えていくため、新たな決意を持って県民一丸となって取り組んでいくことをここに宣言する。
 以上のとおり決議する。

議員別の賛否の状況

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