受理番号:19
早池峰国定公園計画を再検討することについて請願
早池峰国定公園が抱える次の諸問題を包括的・根本的に解決して、岩手が世界に誇るこの自然を子々孫々に継承するため、国定公園の管理者である岩手県は、国と連携をとりながら公園計画再検討の所要の事務を進められるよう請願する。
理由
1 国定公園指定後21年経過していること。
国の通達では「国立・国定公園計画の再検討・再点検は概ね5年毎・定期的に実施すること」とされているが、早池峰国定公園計画は昭和57年に指定されて以来、再検討や再点検がされていない。
2 保護・保全対策は緊急を要すること。
文部省は昭和53年に研究報告「早池峰の貴重植物の重要度評価とその盗採状況」を公にしていたが、この対策を講じない公園計画をもって国定公園に指定された経緯がある。また、この23年後の平成12年に社団法人日本山岳会は「早池峰・保護地域の損傷」で、既に絶滅寸前に至った種がある現状などを報告しており、公園計画を再検討して保護・保全対策を急ぐ必要がある。
3 国定公園計画再検討の責任は県にあること。
国が審議会の意見を聞いて早池峰国定公園計画を再検討するためには、国定公園の管理者である岩手県は、国と連携をとりながら「国立公園又は国定公園の公園計画再検討実務要領」によって所要の事務を進める必要がある。