本文へ移動

現在位置 :トップページ請願・陳情 › 福祉灯油の継続を求める請願

福祉灯油の継続を求める請願

3 福祉灯油の継続を求める請願

受理番号
3
受理年月日
平成27年10月13日
付託委員会
環境福祉委員会
委員会付託日
審査結果
委員会審査日
継続審査状況
議決結果
採択
議決年月日
平成27年10月20日
措置
送付
備考

内容

受理番号:3
 福祉灯油の継続を求める請願

(請願項目)
 1 県として、被災者を対象とした福祉灯油の実施の継続と対象者の拡充を図るとともに、実施時期も早め、年内に実施すること。
 2 生活弱者のための福祉灯油を全市町村を対象に実施すること。

(請願趣旨)
 本県のような北国にとって、灯油は欠くことができない暖房燃料だが、原油を海外に頼るしかないため、毎年価格の高さに家計や事業は圧迫されてきた。特にここ4年間は原油高騰が続き、本県で一冬1,000リットルを使用する平均的な家庭で、灯油負担額は9万円を超え、一昨年は10万円を超えるほどであった。
 幸いなことに、昨年秋から原油は下落し始め、現在は1年前の半分程度の45ドル/バーレル前後になっている。一方、灯油の小売価格は、2014年10月が106.3円/リットルだったものが、今年の9月下旬では77.2円/リットルとなっている。この価格で一冬を過ごした場合、昨年と比較して約15,000円程度家計負担は減らせる計算である(約16%減)。しかし、原油価格が半値になった割に、灯油価格は為替や消費税上昇も含むためそれほど下がっていない。景気の低迷が続き、賃金も増えない中で、物価や税、社会保障負担の上昇の方が上回っており生活は厳しいのが現状である。
 県においては、私たちの要望を受け止め、2011年度から4年連続沿岸12市町村で「被災者支援灯油」を実施していただいた。被災地に寄り添う温かな支援は、被災地を励ましている。被災地の復興はまだみち半ばであり、沿岸地域は灯油価格が県平均より高いことなどを考慮しても、今年の冬も引続き「被災者支援灯油」の実施は必要だと考える。
 また、住民税非課税世帯や生活保護世帯などの生活も一層厳しくなっている。生活保護費は、平成25年8月から段階的に引き下げられ、灯油代への使用が期待できる冬季の加算金は、盛岡市における高齢者単身世帯の基準で年額17,180円、盛岡市以外の市における子供2人の母子家庭の基準では10,320円減額された。このように灯油が若干安くなっても、生活弱者の暮らしは厳しいものがあるので、支援が必要ではないだろうか。
 生活が厳しい中であっても、暖かく過ごせる冬であることを願い、市町村の福祉灯油実施が広がるよう県の特段の施策をお願いしたい。

Copyright © Iwate Prefecture. All rights reserved.