35 難病対策の充実について請願(保健福祉部所管分)
平成20年9月25日
環境福祉委員会
議決日:平成20年10月10日
議決結果:採択
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医学のめざましい発展により、病気の治療が進んでいる。しかし、一方で原因不明、治療未確立の難病患者、長期慢性疾患、小児慢性疾患等の患者は増加の一途をたどっている。
広域県岩手には、全市町村に多くの患者がおり、病気による苦痛や進行の不安、介護者ともどもの高齢化と障害の重度化、そして、労働に制約があり、経済的にも大変厳しい状況に置かれている。
また、在宅療養者は、相次ぐ医療制度や福祉制度の改革の中で負担増や地域医療の後退などにより厳しい療養生活を余儀なくされている。
難病患者や難治性の病気で苦しむ方々が、安心して治療を受け、生活していけるように本県の難病対策を充実していただくとともに、医療や福祉制度に関わっては引き続き国に要望いただくよう、次の事項について請願する。
1 岩手県における難病医療充実のために難病診療体制の整備とネットワーク化を推進していただきたい。
(1) 難病・難治性疾患患者に対する総合的な対応窓口を県内数カ所に設置していただきたい。
(2) 臓器移植の推進、肝炎対策などについて、患者の声を反映させるとともに県立病院間の連携体制をさらにすすめていただきたい。
2 難病患者の災害時対策と情報ネットワークを充実していただきたい。
3 難病患者の特性に留意した就労支援をすすめていただきたい。
4 小児慢性疾患患者の医療助成や障がいを持つすべての子どもたちに対応する特別支援教育の充実に努めていただきたい。
5 難病相談・支援センターを早期に整備していただきたい。
※環境福祉委員会付託は項目1、2、4のうち医療助成に関する部分及び5であり(1(2)のうち県立病院間の連携に関する部分は医療局、その他は保健福祉部所管)、その他の項目は商工文教委員会付託。