13 オストメイト対応トイレ設置についての請願
平成15年11月28日
環境福祉委員会
議決日:平成15年12月10日
議決結果:採択
当協会は、内部障害者オストメイト(人工肛門、人工膀胱保有者)の会で、全国に66支部を持つ公益法人である。オストメイトは日本全国で約20万人以上いるといわれ、岩手県内では約2,000名おり、年々増加している。
オストメイトは腹部にパウチ(蓄便袋、蓄尿袋)を付け、パウチが一杯になるとトイレ内でパウチに溜まった排泄物を便器に排出し、パウチを洗浄して再装着するか交換する。括約筋がないため、突然の排泄に見舞われることも多く、その際、急いでトイレを探して汚物を排出しなければ、衣服を汚してしまう場合もある。オストメイトは健常者の便器への排泄行為とは全く異なった大変厄介な作業である。外出時に一般トイレはもちろん、身障者トイレもオストメイトにとっては大変使いづらいのである。毎日、排泄処理する場所を心配しながら生活している。また、そのために多くのオストメイトが外出を避けているのが現状である。
ついては、術後のオストメイトが一日も早く安心して日常生活を営み、積極的に社会参加ができるよう自立支援と福祉の向上を願って、ノーマライゼ―ションの理念に基づき、各公共施設にオストメイト対応トイレが設置されるよう請願する。