14 志波三山の県立自然公園指定を求める請願
平成15年11月28日
環境福祉委員会
議決日:平成16年10月8日
送付
別記
志波三山の県立自然公園指定については、指定の検討に当たっての必要な調査や指定後の管理等に関して、市町村及び土地所有者を含めた地域の協力体制を勘案して、総合的に判断することとの意見を付して採択。
近年、日常生活における身体活動の機会や場の減少、自然体験の不足が指摘されている。
反面、生活水準の向上や自由時間の増大など、生活の質の向上や心身の健康づくりのために森林浴や登山などを楽しむ傾向が高まっている。
県都・盛岡市の西南方向の標高900m前後の箱ケ森、南昌山、東根山などで代表される志波三山は、昔からの信仰の山々であり、「雲がかかれば雨になる」など生活の目安として朝夕眺めるなど、広く住民から親しまれている。
また、志波三山は宮沢賢治が愛した山々でも知られ、植物採集家須川長之助ゆかりの植物や高山植物を初めブナの原生林が茂り、カモシカが遊び、クマゲラの生息が報道されるなど豊かな自然が残されている。
近年、尾根筋を結んで縦走路及び標識が整備され、多様な登山を楽しむことができるようになり、全国紙に紹介され首都圏方面からの登山者も増加してきている。
一方、都市部近郊にあることから、入山者の増加と相まって、ゴミの不法投棄や盗掘などにより、自然環境の荒廃が危惧されている。
豊かな自然環境を後世に残すことが求められている今日、志波三山を県立自然公園に指定し、自然環境の保全を図ることが急務であると考えられる。
ついては、貴議会においてこれらの状況を認識され、志波三山の県立自然公園指定の実現が図られるよう地方自治法第124条の規定により請願する。