92 子どもの医療にかかわる施策の拡充を求める請願
平成22年6月29日
環境福祉委員会
議決日:平成22年7月5日
議決結果:意見書を発議し、関係機関に要望することとして一部採択
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少子化に歯どめがかからない要因に、子育てにお金がかかりすぎ、大きな負担となっていることが挙げられる。特に、若い子育て世代、母子世帯での貧困の広がりは、一層深刻になっており、子どもが病気の時にも、お金の心配なく医者にかかれるよう施策の拡充が望まれる。
乳幼児がかかる細菌性髄膜炎は、初期は発熱以外に特別な症状が見られないため、診断も難しく、重篤な状態となって初めてわかる恐ろしい病気である。しかし、この病気の原因とされるインフルエンザ菌(ヒブ)と肺炎球菌は、既にワクチンができ、WHO(世界保健機関)は、1998年に世界の国々に対して乳幼児へのヒブワクチン無料接種を推奨している。肺炎球菌についても七価ワクチンが世界77カ国で承認され、定期接種化した国では、細菌性髄膜炎は過去の病となっている。日本では、ヒブワクチンは2008年12月に接種できるようになったが、任意接種のため、4回の接種で約3万円かかり、子育て世代には大きな負担となっている。また、七価ワクチンは、2009年8月に承認されたばかりで、全国的な導入、普及が遅れている。病気の発症を未然に抑止し、病気から子どもたちを守るため、以下の点について請願する。
(請願事項)
1 国に対し、細菌性髄膜炎ワクチンを公費で定期接種化するよう要請すること。