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請願・陳情

詳細情報

議案名

99 農業農村整備の着実な推進に関する請願

受理年月日

平成22年10月1日

付託委員会

農林水産委員会

本会議議決結果

議決日:平成22年10月8日
議決結果:意見書を発議し、関係機関に要望することとして採択

措置

送付

内容

 岩手県における、農業、農村の整備の推進については、平素から格別のご高配を賜り衷心から御礼申し上げる。
 さて、農業、農村は、県民の「いのち」の源である食料の安定供給とともに、水や緑、豊かな生態系といった、本県が世界に誇る自然環境の保全など、多面的な機能の発揮を通じて、私たちの日々の暮らしを支えている。
 しかしながら現在、農業、農村は、農業従事者の減少、高齢化、農産物価格の低迷などによって活力が失われ、農村社会の維持が困難となりつつある。
 加えて、水田の半分以上は区画が小さく、しかもほとんどが湿田のため、生産コストの低減や麦、大豆など転作作物の生産拡大が進みにくい状況にある。
 さらに、昭和30年代以降に整備した取水施設や用水路などは、本県の厳しい気象条件の中で老朽化が進み、農地への用水供給に不安が高まっている。
 このような状況の中、安全・安心な食料を生産する農業と、緑豊かで心安らぐ農村を将来にわたって維持していくためには、農地の整備とともに農業水利施設の更新、さらには集落道や汚水処理施設など農村集落の生活環境基盤の着実な整備が必要である。
 現在、国においては、持続的な農業経営を支援するために、戸別所得補償制度の本格実施が検討されているが、意欲ある農業者が効率的、安定的な農業経営を実現していくためには、こうした農業、農村の整備が必須の要件であることは言うまでもない。
 すべての県民が、今後とも、豊かな食と緑に満たされ、「ひと」と「ひと」との繋がりの中で暮らしていけるよう、また、すべての農業者がしっかりとした将来展望を持って、日々の農作業に勤しみ、明るい農村社会を築いていけるよう、下記の事項について、岩手県議会として国に意見書を提出されるよう請願する。

(請願事項)
 農業、農村が有する多面的な機能の維持、増進に向けて、食料の安定供給や農業、農村社会の担い手づくりに欠かせない生産基盤や生活環境基盤の整備を、戸別所得補償制度とともに、施策の両輪として着実に推進すること。

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