26 子どもたちの給食の安全を求める請願
平成23年12月7日
商工文教委員会
議決日:平成23年12月13日
議決結果:採択
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東日本大震災による福島第一原発の事故によって、国内では放射能汚染された食品に対する不安が広がっている。現在行われているサンプル調査では、その網の目から漏れた食品が市場に流通する可能性があり、食材のコストを抑えなければならない学校や保育園の給食に汚染された食材が紛れ込んでしまうのではないかと心配をする保護者が増えている。
内部被曝のほとんどが食事由来とする専門家の意見もあることから、県南の方々が自主的に尿検査を行ったが、給食を摂取していない子どもより摂取している子どもの方が、尿中の放射性セシウム濃度が3倍も高いという結果が出てしまった。
放射能の影響は若年層ほど受けやすいと言われている。今回の放射能汚染がどれだけの影響をもらたすのか現時点では正確にはわからない。だからこそ、子どもたちの放射線被曝を最小限に抑える必要がある。未来を担う子どもたちの健やかな成長のために、またその保護者が安心して子どもたちに学校などでの生活を送らせられるように、早急に万全の策を求めるものである。
貴議会は、平成23年6月定例会において、学校給食の食材の安全性確保という内容を含んだ放射能から子どもたちのいのちを守り、安全で安心な環境で教育を受けさせるための請願を採択している。給食の食材の安全性を確立するため、また今までの検証のために、下記の対策を講じられるよう請願する。
(請願事項)
1 給食用食材全品の放射能測定検査を早急に実現することを目指して、それに充分な台数の測定機器を順次各地域に配備するよう努力すること。
2 尿検査などによる、子どもたちの放射線健康影響調査(内部被曝検査)は、県南地域はもとより岩手県内全域で行うこと。
※項目2は環境福祉委員会に付託