43 混合診療全面解禁に反対する請願
平成16年12月9日
環境福祉委員会
議決日:平成16年12月15日
議決結果:意見書を発議し、関係機関に要望することとして採択
送付
国民皆保険制度の崩壊を招く政府の規制改革・民間開放推進会議が進める混合診療の全面解禁に反対していただくこと。
(理由)
政府は、治療の範囲を広げて、患者の自由な選択にゆだねるべきと、混合診療を全面解禁しようとしている。
真の目的は、経済財政諮問会議が公的支出の縮小を、また、規制改革・民間開放推進会議が私的医療保険の拡大を図ることにある。
混合診療が全面解禁されれば、安全性や有効性に疑問のある治療法が広がるおそれがある上、医学・医療の進歩により保険診療に導入すべき新技術が、自費診療として保険適用外におかれ続けて患者の負担増を招き、ひいては、経済力の差による「いのちの不平等」を生む。
ついには、世界保健機関(WHO)が世界一と評価した我が国の医療保険制度が崩壊の危機に陥る。
我々は、「いつでも、どこでも、だれでも」安心して良質な医療を受けられる国民皆保険制度を守るため、無制限のルールなき混合診療全面解禁に強く反対する。
以上について、貴議会におかれては、何とぞ混合診療の全面解禁が行われないよう、国に対し意見書を提出していただきたく請願する。