98 Jリーグスタジアム基準を満たすスタジアムを岩手県内に整備することを求める請願
令和元年6月26日
商工文教委員会
議決日:令和元年7月3日
議決結果:採択
送付
(請願趣旨)
岩手県サッカー協会及びいわてグルージャ盛岡は、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、県民の心身の健全な発達と社会の発展に寄与するためにサッカーの普及に努め、スポーツをより身近にすることで、県民が幸せになれる環境を作り上げることを目指し、日々活動している。
その中で、岩手県サッカー協会は、県民に勇気と希望そして感動を与えることができるJリーグチーム・いわてグルージャ盛岡を応援し、グルージャは、J3リーグに加盟するトップチームの活動だけでなく、アカデミー・スクール、サッカー教室等のホームタウン活動の中で、スポーツを通じた子供たちの健全育成に力を入れている。
本県においても、2017年3月に策定した岩手県文化・スポーツ振興戦略の中で、県民が元気になるスポーツ振興戦略として、プロスポーツを開催できる施設や県民がスポーツに積極的に取り組むことができる施設の整備など、県の体育施設の在り方を総合的に検討するとし、トップスポーツチームとの連携や、応援を盛り上げることによる交流人口やスポーツビジネスの拡大による地域の活性化を重点施策として掲げている。
また、2017年12月の県営スポーツ施設のあり方に関する懇談会・報告書において、県営スポーツ施設に係る基本的な考え方として、全国規模の競技会等を開催できる施設の確保として、全国的な競技会を開催できる水準のスポーツ施設は、競技ごとに県で少なくとも1ヵ所以上あることが望ましく、市町村において保有していない施設機能については、補完的機能を担う県の役割として改修等を検討していく必要があるとしている。
現在、全国的にはJリーグ加盟クラブが使用する55スタジアムのうち24スタジアムは都道府県が所有し、15スタジアムは政令指定都市が所有しているなど、財政規模の大きな自治体が所有し管理している状況にあるが、岩手県内にはJリーグが2022年6月までに必ず具備することを求めている照明付きのスタジアムがなく、このままではいわてグルージャ盛岡はJリーグからの脱会を余儀なくされる。
また、J3リーグで優勝しても、岩手県内にJ2・J1基準を満たすスタジアムが存在しないため、J2には昇格できない。
以上のことから、岩手県内にJリーグ基準を満たすスタジアムの整備を実現するため、次の事項について請願する。
なお、岩手県サッカー協会及びいわてグルージャ盛岡は、整備資金の確保を目的とした募金活動を行う。
(請願事項)
1 Jリーグ基準を満たす照明設備を備えたスタジアムが岩手県内に存在しないことから、現在使用しているホームスタジアム(いわぎんスタジアム)の所有者である盛岡市と協議し、2022年6月までにJリーグ基準を満たす照明設備を整備すること。
2 J2・J1基準を満たすスタジアムが岩手県内に存在しないことから、岩手県内にJ2・J1基準を満たすスタジアムの整備を早期に実現すること。