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請願・陳情

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議案名

93 国立病院の機能強化を求める請願

受理年月日

令和5年2月27日

付託委員会

環境福祉委員会

本会議議決結果

議決日:令和5年3月23日
議決結果:意見書を発議し、関係機関に要望することとして採択

措置

送付

内容

 (請願趣旨)
 新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大は、国民生活に深刻な影響を及ぼすとともに、必要な医療も受けられず自宅で命を落とすという、あってはならない事例も相次いで報告されるなど、新型コロナウイルス感染症以外の医療への影響も含めて、日本の医療体制のぜい弱さを露呈した。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前からぎりぎりの人員体制で運営されている医療現場の疲弊も深刻である。新型コロナウイルス感染症は、今なお収束しておらず、新興感染症の発生も危惧されており、国民の命を守るために、平時からの医療体制の強化が急務となっている。
 独立行政法人国立病院機構及び国立高度専門医療研究センター(以下「国立病院」という。)は、全国47都道府県に設置され、公的医療機関の中でも国内最大のネットワークをもつ医療機関である。国立病院は、がん、救急医療等の地域医療の他、筋ジストロフィー、重症心身障害等の医療、感染症や災害時の医療等、他の医療機関では実施が困難な分野をセーフティネットとして支える重要な役割を担っている。
 岩手県内では、独立行政法人国立病院機構盛岡医療センター、同岩手病院、同釜石病院及び同花巻病院において、県内の重症心身障害児(者)をはじめ政策医療の分野で大きな役割を果たしている。また、花巻病院においては、精神科専門病院として、医療観察法病棟(司法病棟)が北海道・東北エリアの拠点病院として設置されている。
 コロナ禍にあっては、新型コロナウイルス感染症病床の増床、全国規模で感染拡大地域へ医療従事者を派遣する等、政府の要請に応え奮闘してきた。しかし、人員不足の中、派遣元の病院では、患者に十分なケアができない等の問題も起きている。
 国民の命を守るために、国立病院の全国ネットワーク機能を生かし、新型コロナウイルス感染症等の新興感染症対策、大規模災害等の事態に備える医療体制を整え、機能強化を図ることが、医療崩壊を防ぎ、地域医療を守ることにつながる。
 いつでも、誰もが、安心して医療を受けられる体制を確立することは、国民の願いである。その実現に向け、国立病院の機能強化を図り、国が憲法第25条に保障された国民の生存権を保証するとともに国の社会的使命を果たすよう、以下の項目について国に対して意見書を提出するよう請願する。
(請願項目)
1 国民の命を守るセーフティネットとしての役割を確実に果たし、地域医療の充実を図るため、国立病院を機能強化すること。
2 全国ネットワークを生かし、国立病院が新興感染症や災害医療対策において十分な役割を発揮できるよう対策を講じること。
3 岩手県内4か所の国立病院の存続と医師、看護師、介護職員等を増員し人員体制の充実を図ること。

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