69 あわび等密漁に対する罰則強化について請願
平成17年10月28日
農林水産委員会
議決日:平成17年12月12日
議決結果:意見書を発議し、関係機関に要望することとして採択
送付
あわび等密漁に対する都道府県漁業調整規則の罰則規定を、漁業法第65条を改正し省令並みに強化されるよう、実現に向け強力に取り組まれたい。
(理由)
本県沿岸周辺のあわび、うに等磯根資源は、沿岸漁業にとって非常に重要な位置を占め、漁業者の生活の糧となっている。
このため、古くから漁場造成、資源管理、漁場監視活動、さらには種苗生産・放流事業等栽培漁業を積極的に推進し、資源の維持・増大に努めてきたところである。
しかしながら、暴力団等が関与する組織的密漁グループによるあわび、うに等の密漁は、依然として後を絶たない状況にあり、陸上、海上を問わず行われる密漁は、その手口も巧妙・悪質・広域化している。これは、都道府県漁業調整規則の罰則が軽いことから、密漁を防止できない状況となっているものである。
ついては、農林水産省令と漁業調整規則では、対象とする漁法・漁船トン数や水産動植物の違いはあるものの、漁業取締りや漁業調整の重要性に鑑み、特に密漁に対する漁業調整規則の罰則強化については、農林水産省令並みに強化されるよう、その実現に向け衆議院・参議院議長、内閣総理大臣及び農林水産大臣に意見書を提出のうえ、強力に取り組まれるよう請願する。