8 岩手県立松園養護学校に高等部の設置を求める請願
平成15年9月17日
商工文教委員会
議決日:平成15年10月3日
議決結果:採択
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もりおかこども病院の長期入院児童及びみちのくみどり学園、ことりさわ学園の入所児童は現在、隣接の岩手県立松園養護学校において小学部、中学部の充実した学校教育を受け、特に病院においては重度化に伴って中学部におけるもりおかこども分教室の設置に至るなど、通学困難な児童に対し適切な医療ケアを確保しながら学校教育を行うという配慮がなされ今日に至っている。
しかしながら中学部卒業者の進学は、ここ14年間で高等学校143名、養護高等学校74名、合計217名を数え、特にこの5年間では、公立学校30名(33.7%)、私立学校21名(23.6%)、養護学校高等部38名(42.7%)と、養護学校高等部への進学が急増している。
また、病状も、近年もりおかこども病院でなければ対応できない重症の消化器、肝、腎、心疾患等の難治性疾患であり、これらを抱えての交通機関を使った通学は、身体的にも精神的にも大きな負担となっており、常に病院を取るか学校を取るかの二者択一を迫られている状況で、幸いにして高校、高等部に入学したとしても治療を続けざるを得ない現状ゆえに、遠距離通学を余儀なくされている。
現在、県内の盲・聾・養護学校の中で、松園養護学校は110名程度30学級の大規模校でありながら高等部が設置されていない。
このようなことから、子供たちが療養を受けながら安心して学べるよう、早期に岩手県立松園養護学校に高等部が設置されるようお願いする。