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平成22年度岩手県立病院等事業会計予算

議案第13号 平成22年度岩手県立病院等事業会計予算

議案番号
議案第13号
提出日
平成22年2月18日
継続審査状況
議決年月日
平成22年3月24日
議決結果
意見を付し原案可決
本会議採決状況
備考

備考

●平成22年度岩手県立病院等事業会計予算 附帯意見
 我が県の地域医療は、過去の国の医師抑制策による深刻な医師不足、とりわけ勤務医の不足と診療科目の偏在という医療資源の問題と、医療費抑制を目的に診療報酬が減少傾向にあることによる経営的問題という二つの深刻な課題に起因する危機に依然としてさらされている状況にある。
 こうした経緯を踏まえ、地域診療センターの無床化を含む岩手県立病院等の新しい経営計画が実施されているところではあるが、前記の二つの問題の根本的な解決には至っておらず、このままでは現状での医療提供体制の量的、質的維持が極めて困難な状況にある。
 今後の運営においては、地域医療のみならず地域福祉の観点からも早期の医療再生に取り組む責務を強く自覚し、医師の離職防止、行政と住民が一体となり地域をあげた医師招聘の積極的展開、医師養成のための環境整備、高齢化が進む岩手県に求められる医師の育成のための研修プログラムの充実などの取り組み等、育成、養成、定着のそれぞれの側面で医療資源の充実につながるあらゆる手段を講じられたい。
 その上で、引き続き地域医療をめぐる提供側と住民との相互理解と市町村との相互協力体制、とりわけ保健・医療・福祉分野での一体的な政策展開体制等の構築を可及的速やかに進め、県民の理解と協力を得て英知を結集できる環境を充実させる必要がある。
 また無床化された地域診療センターについては、民間の力を借りた入院ベッドの復活など空きスペースの活用方策が進められているが、これまでの経緯にかんがみ、県として引き続き当該地域の医療の充実に特段の努力と支援を図られたい。
 なお、今後の医療政策の方向性、財政負担のあり方、医療局の組織及び県立病院等の経営形態のあり方の検討などを進め、県民に良質な医療を持続的に提供できるよう努められたい。

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