意見書提出先:衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣
保険で良質な歯科医療の実現を求める意見書
国民が安心して良質な歯科医療の提供を受けることができるよう、保険給付の範囲を拡大、充実するよう図られたい。
理由
口腔の健康は、人間の健康と生活の基本である。特に今日の歯科医療は、疾病・介護の予防や改善など、全身の健康にとって必要不可欠な口腔機能を維持させる上でますます重要となっている。
しかし、歯科医療については、長年にわたり新たな治療方法が医療保険制度の範囲に取り入れられたことが少なく、医療保険制度の範囲内では歯周病や入れ歯の治療を十分に行うことができないことなどから、保険対象となる治療の拡大と自己負担の軽減を求める国民の要望に応えていない状況にあり、このままでは、多くの国民の健康保持に支障をきたす恐れがある。
よって、国においては、安全で普及している歯科医療技術を保険診療に導入するなど、診療報酬の適切な改善を行い、保険対象外となっている歯科医療を望む患者負担を増加させることなく、良質な歯科医療を確保するよう強く要望する。
上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。