核兵器の廃絶と恒久平和を求める決議
唯一の被爆国である我が国にとって、核兵器廃絶と恒久平和は、国民の心からの願いである。
しかし、核兵器は未だに世界に約2万発以上も存在し、核兵器の脅威から、今なお人類は解放されていない。2000年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、全面的な核兵器廃絶を約束したはずが、2005年の同会議では実質合意ができず、核軍縮はもとより核不拡散体制そのものが危機的状況に直面している。また、最近の核をめぐる世界の動向は核不拡散体制を大きく揺るがしているところである。
よって、岩手県議会は、核兵器の廃絶と恒久平和実現のため、平和市長会議が提唱する2020年までに核兵器の廃絶をめざす「2020ビジョン」を支持し、被爆65周年を迎える2010年に開かれるNPT再検討会議で、実効ある核兵器廃絶の合意がなされるべく、全世界が核軍縮・不拡散に取り組むことを要請する。
上記のとおり決議する。
平成21年12月9日
岩手県議会