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県立住田病院の診療所化後の診療体制の維持と充実を求める請願

21 県立住田病院の診療所化後の診療体制の維持と充実を求める請願

受理番号
21
受理年月日
平成20年2月1日
付託委員会
環境福祉委員会
委員会付託日
審査結果
委員会審査日
継続審査状況
議決結果
採択
議決年月日
平成20年3月25日
措置
送付
備考

内容

受理番号:21
 県立住田病院の診療所化後の診療体制の維持と充実を求める請願

(要旨)
 県立住田病院は、その起源を昭和6年6月に開設した岩手県初の県立診療所である「県立世田米診療所」にたどることができる。当時の世田米、下有住、上有住の3ヶ村長を初めとする先人たちが、高い識見と情熱を傾けて設置に力を尽くした。県当局においても、当時の住田町地域が、公的医療機関がなければいつ何どき無医地区になってしまうかわからない状況にあったことを御理解いただいた結果であると考える。
 その後、昭和17年9月に県立病院第1号「県立世田米病院」となり、現在の県立住田病院へと発展しながら、1世紀近くの間、地域医療の要となって、現在の住田町地域に住む県民の生命と健康を守り続けていただいていることに感謝申し上げる。
 しかし、「県立病院改革基本プラン」の策定・推進によって、先人達が努力を積み上げながら県民の命を守ってきた県立住田病院が、結果的に縮小され、更には失われてしまうのではないかと危惧するものである。
 県民の健康、医療を保障することは県の責務である。県民である地域住民の健康を保持し、増進を図ることが潤いと活力ある地域社会の構築に直結し、県民の幸せとなるものである。県立病院の創業の精神である「岩手県下にあまねく医療の均てんを」という原点にいま一度立ち返り、県立住田病院が「診療所」という形になっても現行の診療機能、入院機能が維持、充実されていくように、以下の項目について請願する。

(理由)
 県医療局では、住民説明会において、診療所化しても病床が19床に減るだけで、現行の診療体制、訪問診療・訪問看護などのサービス、救急体制は維持していくと住田町民に対して説明した。
 しかし、医師不足の急速な進行により、改革プラン策定当初の前提が崩れている。気仙保健医療圏の広域基幹病院として地域医療を支援するはずの県立大船渡病院が本来の役割を果たせない状況となっているにもかかわらず、県立住田病院の診療所化の計画だけが推し進められていることはたいへん疑問であるし、本当に診療所化後も現行の診療体制が維持していただけるか心配である。
 今後、住田町地域の高齢化の進行と交通機関の縮小も懸念される。診療所化後に更に現行機能が縮小されるようなことがあれば、開業医や老人福祉施設への影響も大きいと考えるし、住田町地域に住む県民の精神的、経済的負担が増すことは必至である。そこで、住田町地域に住む県民は、県立住田病院が診療所化後も現行の診療体制を初めとする体制を維持、充実していくことを切望する。
 以上の理由から、次の4項目を請願する。

1 住民説明会で説明したように、診療所化後も常勤医師3名による診療体制を維持し、訪問診療・訪問看護サービスを継続すること。
2 入院病棟における看護師夜勤体制について、看護師へのあらゆる負担を増やすことなく2人体制の夜勤体制を維持すること、またそれに必要な看護師数を確保すること。
3 地元消防機関の負担とならないよう、現行の初期救急体制を維持していくこと。
4 今後、拙速に新たな中山間地域の地域医療の縮小、切り捨てとなるような県立病院改革基本プランの見直しはしないこと。

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