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内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願

3 内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願

受理番号
3
受理年月日
令和元年12月3日
付託委員会
総務委員会
委員会付託日
審査結果
委員会審査日
継続審査状況
議決結果
意見書を発議し、関係機関に要望することとして採択
議決年月日
令和元年12月11日
措置
送付
備考

内容

受理番号:3
 内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願

(要旨)
 内閣総理大臣が主催する桜を見る会は、1952年(昭和27年)から行われ各界において功績、功労のあった方々を招き日頃の労苦を慰労するためとして、皇族、元皇族、各国大使等、衆議院議長と参議院議長及び両院副議長、最高裁判所長官、国務大臣、副大臣及び大臣政務官、国会議員、認証官、事務次官等及び局長等の一部、都道府県の知事及び議会の議長等の一部、その他各界の代表者等が招待される公的行事とされている。出席者には、酒類や菓子、食事が振る舞われ、招待客の参加費や新宿御苑の入園料は無料であり、費用は税金から拠出されている。2010年(平成22年)までは、招待客が約1万人であったが、2013年(平成25年)以降は安倍首相の下で年々招待客数が増加し、2019年の参加者は1万8,200人と報道されている。また、例年、1,760万円余の予算計上に対し、支出が年々増加し2014年が3,000万円余、2018年は5,200万円余と、予算の3倍もの支出が行われている。
 国会での質疑や新聞報道によると、2019年の招待者の内訳は、各省庁推薦の功労者、各国大使、国会議員、勲章受章者が約6,000人、自民党関係者からの推薦枠が約6,000人、安倍総理大臣からの枠が約1,000人、副総理、官房長官、官房副長官からの枠が合わせて約1,000人、国際貢献や芸術文化などの特別招待者や報道関係者、公明党関係者などが合わせて約1,000人とされており、安倍総理大臣の枠1,000人に、地元後援会員らを大量に招待していたこと、昭恵夫人の推薦も含まれていたこと、更には、特定商取引法違反容疑で警視庁などの家宅捜索を受けた反社会的勢力ジャパンライフ(東京)の当時の会長が2015年に招待を受けていたことなども明らかとなっている。
 しかも、各省庁の招待者名簿は保管されているにも関わらず、内閣府のみが保存期間1年未満として、野党議員から資料提出を求められた日に安倍総理大臣の招待者名簿がシュレッダーにかけられており、証拠隠滅が疑われている。
 安倍晋三事務所は、2019年の桜を見る会について、地元後援会員に本年2月時点で案内状を送付しているが、功績、功労の欄もなく、申し込みは、家族、知人、友人まで広げたものとなっている。また、安倍晋三事務所主催の都内観光ツアーや桜を見る会の前日には、安倍晋三後援会主催で安倍総理夫妻が出席する桜を見る会前夜祭が行われるなど、公的行事の桜を見る会と一体化した後援会行事が行われていた。しかも、この前夜祭は安倍総理関連の政治団体の収支報告書に記載がなく、政治資金規正法違反の疑いがある。
 以上のことから、第一に、公的行事である桜を見る会を安倍後援会が私物化し、税金を使って買収を行っていた疑惑、第二に、安倍総理は招待者の取りまとめに関与していないと国会で虚偽答弁をしている疑惑、第三に、前夜祭での収支報告書を政治団体が記載していない政治資金規正法違反の疑惑がもたれている。
 政府は桜を見る会について来年の開催を中止し、招待基準の明確化や選考手続きの透明化など見直しを進めるとしていることから、事実上、政府自身が、問題があったと認めているものである。したがって、国会は、安倍総理出席の下で衆参予算委員会を開催し、この桜を見る会及び前夜祭の疑惑を徹底解明し、国民への説明責任を果たすべきである。
 以上のことから、地方自治法第99条に基づき、次の事項について国及び関係機関に意見書を提出するよう請願する。

(請願項目)
1 国会は、衆参予算委員会等を開催し、内閣総理大臣主催の桜を見る会、前夜祭に対する疑惑を徹底究明すること。
2 政府は、安倍総理大臣にかかる一連の疑惑について、自ら説明責任を果たすこと。

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