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福祉灯油の全市町村での実施を求める請願

71 福祉灯油の全市町村での実施を求める請願

受理番号
71
受理年月日
令和7年10月1日
付託委員会
環境福祉委員会
委員会付託日
審査結果
委員会審査日
継続審査状況
議決結果
採択
議決年月日
令和7年10月1日
措置
備考

内容

受理番号:71
 福祉灯油の全市町村での実施を求める請願

(請願趣旨)
  岩手県に住む私たちにとって暖房は不可欠であり、灯油はその主力エネルギーとして欠くことができない生活必需品である。岩手県における電気、ガス、灯油などのエネルギー負担額は全国平均より高く、中でも灯油代が大きな負担となっている。
  今年9月上旬の岩手県の配達灯油価格の平均は、1リットル126円(18リットル1缶2,269円)である。昨年同時期と比較して1缶で140円程度高くなった。
  2025年5月から政府の燃料油価格定額引下げ措置(1リットル当たりガソリン10円、灯油5円)が続けられているが、1缶で2,000円を超える高値が既に4年間も続いており、県民は大きな負担を強いられている。
  ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した原油高騰であったが、現在は大きく高騰はしていない。OPECプラスが協調減産を切り上げ、増産することを決めたこともあり、今後は生産過剰により安くなるとの見方も一部ある。しかし、中東戦争などを警戒し、原油市場は高止まりの予想である。また、日本は円安基調が続いており、灯油の小売価格は昨年並みか上昇し、9月時点の1缶2,200円の高値が続く可能性が高い。
  この4年間の冬期間における平均的な家庭の灯油代と使用量の平均は、いわて生活協同組合の調べで、2021年度97,400円(926リットル)、2022年度95,800円(893リットル)、2023年度97,600円(858リットル)、2024年度101,400円(850リットル)と、年々使用量は節約を重ねているのに、灯油代は増えている状態である。
  今年は、8月29日時点で、11月までに値上げ予定の食料品が累計2万点を超え、値上げラッシュが本格化した2022年の水準に匹敵すると言われている。賃金上昇のために各方面で努力はしているものの、県民の生活は苦しく、特に年金生活者や非正規労働者、ひとり親世帯など支援が必要な方は増えていると思われる。
  こうした経済的苦難と冬季の寒さから、県民の命と暮らしを守るためには、寒冷地のセーフティネットとして、福祉灯油は必要な施策だと考える。
  岩手県は私たちの要請を受けとめ、全33市町村での福祉灯油や光熱費の助成を2021年から2024年まで4年間も続け、1世帯当たりの助成額上限や対象者を拡大するなど、低所得家庭に寄り添った施策を継続しており、県民もその拡充を望んでいる。
  ついては、引き続き低所得家庭が安心して温かい冬を過ごせるよう、全市町村を対象にした福祉灯油などの支援策の拡充と継続を強く要望する。
(請願事項)
  寒冷地岩手のセーフティネットとして、低所得家庭のための福祉灯油等の支援を全市町村を対象に、助成額の増額や対象者の範囲などを拡充して実施すること。

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