受理番号:77
私学助成の充実強化等に関する請願
(請願趣旨)
本県の私立学校は、各々の建学の精神に基づき、時代や社会の要請に応じた特色ある質の高い教育を積極的に展開し、本県の公教育の発展に寄与してきた。
一方、我が国の少子化は深刻さを増しており、令和6年に国内で生まれた子どもの数は過去最少の約68.6万人となった。このような状況の中、将来を担う子どもたちの資質、能力の育成において、学校教育が果たす役割はこれまで以上に大きくなっており、経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針)においても、「公教育の内容や質を充実させる」「一人一人が持つ可能性を最大限引き出すため、公教育の再生・改革を進める」と記載されている。
公教育の一翼を担う私立学校は子どもたちに特色ある質の高い教育を提供しているが、国の財源措置の生徒等一人当たり単価は毎年度増額されているものの、物価、光熱費、人件費高騰等に追いついておらず、非常に厳しい学校経営を強いられている。
ついては、昭和50年の成立から50年を迎えた私立学校振興助成法の目的に掲げられているとおり、教育条件の維持向上、保護者の経済的負担の軽減、経営の健全性を高めるという私学振興の原点に立ち返り、私立学校が建学の精神に基づく自主性、独自性を生かした特色ある質の高い教育を子どもたちに提供できるよう、また、骨太の方針に明記された、いわゆる高校無償化について、制度の早期の決定と、実施に際してその財源のために教育関係予算が削減されることがないよう、以下の事項について、国に対し意見書を提出するよう請願する。
(請願事項)
1 私立学校に対する経常費助成費等の補助の拡充強化を図ること。
2 私立学校生徒への就学支援金等の拡充強化を図ること。
3 私立学校におけるICT環境の整備に対する補助の拡充強化を図ること。
4 私立学校施設の耐震化及び高機能化に対する補助の拡充強化を図ること。
5 私立学校生徒の海外留学・研修旅行、国内修学旅行等経費への支援の拡充強化を図ること。